20日 3月 2016 光射す 「どこへ行きたい?」 妙に高い少女の声が、薄青い闇に溶ける。背の低い彼女と手を繋いでいた、背の高い少女は、笑った。 「どこまでも行きたい」 少女たちは微笑みあう。 きゃらきゃらという声と、軽やかな足音が、光射す路地裏を駆け抜けた。 【拍手】 【戻る】 【書庫へ戻る】 tagPlaceholderカテゴリ: 140字ss