20日 3月 2016 彼岸花 「それ、君には似合わないね」 赤い着物を纏った少女は、少年に燃えるような紅の羽織を被せ、そう言った。 「…そりゃあ、男に赤は似合うめぇ」 ため息混じりに呟けば、そうじゃないと返される。 「その模様。彼岸花」 君はまだ此岸に居て、と。 【拍手】 【戻る】 【書庫へ戻る】 tagPlaceholderカテゴリ: 140字ss